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2017.07.18

DOG FIGHT FINAL

~MAYBE TOMORROW~

SET LIST

M1.  BURN BURN BURN

M2.  激しい雨に打たれて

M3.  DRIVIN' MY CRAZY CAR

M4.  終りなき明日へ

M5.  10カウント鳴らすときは

M6.  READY CRAZY

M7.  CRAZY MOONLIGHT

M8.  雑草のメロディー

M9.  新しい風となれ

M10. 絆(acoustic)

M11. HEART(acoustic)

M12. WHEE WHEE

M13. Naked Body

M14. この夜の向こう

M15. BE MYSELF

M16. STORM IN MY HEART

EN1. 遥かなる鐘

EN2. Believe

EN3. MAYBE TOMORROW

​LIVE REPORT

三連休明け、梅雨明け間近の東京は昼過ぎから雷を伴う驟雨に見舞われた。今日この日になぜ、、と空を見上げる。
願い届いたか、会場の周りに見覚えのある四人の後姿プリントTシャツがちらほら目立つようになった頃、シモキタの街はやっと青空が顔を見せた。
メンバーはステージで最後の調整をしていた。いよいよ開場だ。

開場前に手に入れたタオルを肩にかけ、小走りにフロアへ入っていくファンの顔はまだ不安の混じる期待で、少し緊張の面持ち。どんなライブになるのか・・
だが、時間が迫り、BGMに合わせて拳を挙げ声を張り上げる頃は、楽屋で皆の声を聴いているであろうメンバーにこの声を届ける!そんな気合、そして大きな「TAISHO!」コール。

 

時は来て、ワンナイトではお馴染みともなった、オープニングSEがわりの「MAYBE TOMORROW」のPV。
「ファイナル」の言葉を痛みを持って受け止めたファンの想いが歓声に変わる。
スクリーン上がると同時にメンバー登場。NAOKI第一声は感謝の言葉だった。
そしてこの日50歳の誕生日、不屈の男、TAISHOを呼び込む。杖をつき時間をかけゆっくりとステージ中央まで出たTAISHOの第一声も、また感謝の言葉だった。
そして間があって、今日に向けた決意の言葉。それをきっかけにドラムカウント!
こんな日のために汗を流してきた!涙こらえてきた!ここにいる全員の気持ちを表すにはこの曲しかない。「BURN BURN BURN」でファイナルの幕が開いた。

 

おそらく誰にも、どんな状態でTAISHOがステージに立つのかはわからなかっただろう。メンバーにも、いや本人にさえ。
しかし曲が進むごとに杖に頼ることも忘れ、声が輝き、マイクスタンドを握り、徐々にアクションも大きくなるTAISHO。
まさにステージ上はミラクルだ。歌の力が、ファンの声援が、医学で解明できない現象を超えて、この男を突き動かしている。
4曲目「終りなき明日へ」で早くも杖は捨て、普段バランスの取れない二本の脚で立っていた。不死身・・!
そして「支える」と一言でいうにはあまりにも豪華、頼もしいメンバー。時折、演奏しながらTAISHOを挟んで自然に向かい合うNAOKIとKEN、笑顔。そして黙々とリズムを刻むKI-YANのクールさ、絶対的な安心感。

DOG FIGHTの明るさは、爆笑のMCにも生きていた。この日のために気合で金髪にしたTAISHOをいじり「関西人やからかっこつけられへん」と笑う。
しかし真面目なMCでは、難病を受け止め、皆の前に出ることで自分の姿勢を示したいと闘う男の、ひたむきな言葉は響く。
その時ばかり瞳を潤ませる顔が多く見られた。涙滲むほど、会社員も、主婦も、誰しもみんな懸命に日常を生きて、今日ここに来ているから。

アコースティックは兄弟の絆の披露。病を感じさせない歌、TAISHOの息遣いに合わせるNAOKIのギター。もっと見せてくれ!

懐かしい曲、レアな曲、たっぷりMCをしながらそれでも時は過ぎる。

デビューシングル「STORM IN MY HEART」で本編終了。決まりのあのポーズ、最後には二本の杖のクロスが腕の代わりとなった。

アンコールではHappyBirthdayのケーキと、ファンの粋な計らい、メンバーへの感謝のサプライズ!(大成功!)

そして誰もがこの曲が本当のラストだと知っている「MAYBE TOMORROW」。去りがたい気持ちを受け止めたメンバーがこの日のための特別なライブアレンジをした曲。止まない「MAYBE TOMORROW」のコーラス、大合唱。

ステージで四人肩を組んだその姿には哀しみはなかった。清々しいような感動を誰もが感じたのではないだろうか。

ステージを降りたあとは、メンバーから全てのBEATNIKSへ、感謝のプレゼント映像。ファンとバンドの感謝の応酬だ。

TAISHOが冒頭で話したように、最後の灯りがともって会場が明るくなるまで、一体となった会場。

そしてファイナルの幕は閉じた。

この日、最後の映像が流れたあと、ファンは涙にくれ、いつまでもその場から去れないのではと思っていた。

しかし出口に向かうファンの足取りは力強く、顔は前を向いていた。

きっと、皆信じていたから。きっとまたDOG FIGHTに会える。10カウントは鳴らなかった。今日からまた始まるんだと。

そして、今日また確信した。DOG FIGHTで空いた穴は、DOG FIGHTでしか埋まらない。

ライブレポートは「リアル」に勝らない。いろんな感動、サプライズ、涙、笑顔。そこはあえて詳しく書かないレポートとしました。

みんなにあの日のリアルを届けるために、いま映像ディレクターが懸命に編集しています。

DVDをぜひ、待っていてください。

​LIVE DVD

「DOG FIGHT FINAL MAYBE TOMORROW」

※この商品は再販分も完売しました。

​LIVE PHOTO by

SATOSHI “ROCK!!” WAKANABE 

MASATO YOKOYAMA

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